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〒880-0934 宮崎市大坪東3-1-3(本店)
『豊吉うどん』創業者 ――― 初代、故・奥野豊吉。
明治17年、武士の家に生まれながらも、幼少時代に身内を亡くし、
母から伝えられた言葉を胸に『自分の力で一生懸命働きながら生きていく』と決心。その生涯を仕事にかけるとともに、支えてくれる人々への感謝も忘れず、昭和7年、50歳にして『三角茶屋』を宮崎市・中村町で開店しました。
豊吉自身、うどん好きという事もあって、わざわざ遠方まで材料を仕入れに行くなど、そのこだわりは並々ならぬものがあり、当時から"安くて美味しくて盛りがいい"と地元でも評判のその味は、作家・川端康成や、檀一雄なども「旨い」と言わしめたほど。
また、そんな宮崎の人々に愛される味を守り、後世に残したいというのも豊吉の意志でしたが、結婚後、神戸より帰郷した一人息子は、残念ながら戦地に召集され戦死。しかし、そんな深い悲しみのなかにありながらも、うどんにかける夢とこだわりは忘れず、その意志は孫である二代目・千枝子へと引き継がれます。
そして昭和50年、「100歳までうどん店をやりたい」と、現在の場所である大坪町に新たに開店したのが『百才・豊吉うどん』。以来、豊吉は、97歳でこの世を去る直前まで店に立ち働き続けるほどの情熱を『うどん』にささげた、人情味にあふれる人物でした。
今、三代目となる曾孫の和一郎により、豊吉の味と情熱は受け継がれており、創業から今も変わらず、鉄釜にて麺を茹で、ダシや素材に関しても自然の味を大切にした製造方法は、頑固で厳しかった豊吉の意志をそのまま反映するものです。
「できるだけ多くの人に食べてもらいたい」と一杯230円(かけうどん)で提供し続けているのも、豊吉の人情味が生きている証拠。「お客さまの“安くて美味しい”という声はなによりも私たちの喜び」というポリシーは、地元に根ざし、お客さまに感謝する『宮崎うどん』を代表するお店として、今も息づいています。
毎日、朝暗いうちから、大きな鉄釜で、いりこと昆布とかつお節をじっくりと煮込むだし造りから豊吉うどんは始まります。
食欲をそそる香ばしい香りと風味が際立ち、スッキリとコクを両立させた自慢のダシは、まさに豊吉うどんの命です。
もちろん、原料はすべて国産の上質で厳選されたものを使用。
保存料、防腐剤はもちろん、化学調味料なども一切使用していない無添加。自然のままの生ものですので、お店でお出しする商品はすべてその日に作ったものを、その日のうちにお出ししています。
いつでも新鮮で、安全安心な、そしてなにより自然の風味にこだわった味をお楽しみいただけます。
そんな新鮮さと自然の風味にこだわっていますので、
おすすめは、宮崎ではおなじみ、朝からうどんの「朝うどん」。早朝の煮出したての、より新鮮なダシは、その風味が一段とよく香り立つ最高のうまさ。飽きのこない素朴でシンプルな味わいも手伝って、
目覚めの朝でも重たさがなく、スッキリとお召し上がりいただけます。
こちらも国産の上質な小麦を使用して早朝から自社工場でつくったものをお出ししています。
豊吉の自慢の風味のよいダシがしっかりとなじむように調整された専用麺です。